新作「WHITE NEROLI'24」の感想
先日行ったJAZZライブ。
そこで聴いたサックスの音色は、まさにいぶし銀のごとく、スモーキーな渋さと柔らかな艶めきが溶け合った素晴らしい音色で、終始聴き惚れてしまった。
後で聞いたところ、そのサックスは何十年以上も前に製造されたもので、現代ではもう使われていない原材料が使われているそうだ。
今同じように作ろうとしても同じ音色は生み出せないだろう、と。私はそんな歴史深いサックスを見事に操る演奏者にも敬服した。
日々気候や環境はシビアに変化し、天然資源も少なくなってきている今。
天然香料もしかり、そしてその中でも最高品質のものを手に入れることがどれほど困難になってきていることか。
今回の新作香水「ホワイトネロリ'24」の発売が決定したときにマコットも言っていた。
「もう、こんなネロリはなかなか手にはいらないよ」と。
今回のホワイトネロリは、海からのそよ風に似合う香りだとマコットが記していたように、深く香りを吸い込むと、心が落ち着いて清々しい気持ちになってくる。
日々の喧騒やストレスから開放されてフワッと身軽になる気がするのは、惜しみなく使われているネロリやサンダルウッドなど特別な調合のおかげだろうか。
そして香りのフライト時間。
つける人それぞれが持っている肌の水分量や体温、体のにおいによっても香りかたや持続時間は異なるが、今回のホワイトネロリは、よりのびやかに長く香りを楽しめる工夫がなされている。
一度感動した香りや音色は、そう簡単には忘れることができない。
香りや音の記憶は心に宿り、その人の一部となってふとした瞬間に蘇る。
最高の素材を使って調香師によって巧みに描かれたホワイトネロリの香水。
この香りを必要とする人たちにぜひ届きますように。
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